薄毛の進行が再開する可能性が高いとされています。
AGAは進行性であるため、治療薬をやめると抑えられていた薄毛の進行が再び始まる可能性があります。中断を検討する場合は必ず医師に相談のうえ、判断するようにしましょう。
AGA(Androgenetic Alopecia・男性型脱毛症)とは、男性ホルモンの影響によって発症する進行性の脱毛症です。特に成人男性に多く見られ、頭頂部や前頭部の髪が徐々に薄くなる特徴があります。
AGAは進行性であるため、気になる症状があれば早めに専門医へご相談ください。早期に治療を開始することで、進行を抑えられる可能性が高いとされています。
本記事では、AGA治療薬の種類と効果、副作用、後悔しないための注意点を医師監修のもと解説します。
※この記事は一般的な情報提供を目的としています。治療の開始・変更は必ず医師にご相談ください。
代表的なAGA治療薬には以下の3つがあります。
AGA治療薬は内服薬と外用薬に大別されます。内服薬は口から飲み込んで体内に取り込む薬です。外用薬は頭皮に直接塗布することで発毛を促進します。
フィナステリドとデュタステリドは、日本皮膚科学会の診療ガイドライン(2017年版)でも推奨されている国内承認の内服薬です。一方、ミノキシジルは外用薬として国内承認されていますが、内服薬は国内未承認薬にあたります。詳しくは後述します。
内服薬と外用薬を組み合わせることで相乗効果が期待できるケースもありますが、副作用のリスクもあるため、必ず医師と相談しながら治療法を選ぶことが重要です。また、AGA治療は長期的な継続が必要であり、自己判断で中断すると再び症状が進行する可能性があります。
以下に各薬剤について解説します。
AGA内服薬は長期的な使用が基本となりますが、副作用が現れる可能性もあるため注意が必要です。特にフィナステリド・デュタステリドは性機能への影響が報告されており、症状が気になる場合は自己判断せず、必ず医師にご相談ください。
フィナステリドは、5αリダクターゼII型という酵素を抑制することで、AGA(男性型脱毛症)の主な原因物質であるDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑える働きがあります。DHTの産生を抑えることで薄毛の進行を防ぎ、ヘアサイクルの正常化が期待できます。
日本皮膚科学会ガイドラインでは推奨度Aと評価されており、AGAの標準的な治療薬として広く用いられています。効果の実感には通常6か月以上の継続が必要とされています。
なお、フィナステリドは国内承認薬ですが、AGA治療は保険適用外(自由診療)となります。
デュタステリドは、5αリダクターゼのI型およびII型の両方を抑制します。フィナステリドがII型のみを抑制するのに対し、デュタステリドは両型を阻害するため、DHTの生成をより強力に抑制できるとされています。
臨床試験では、デュタステリドはフィナステリドと比較して毛髪数の増加においてより高い有効性が報告されています(ただし効果には個人差があります)。フィナステリドで十分な効果が得られなかった場合や、より強い効果を希望する場合に選択されることがあります。
デュタステリドも国内承認薬ですが、AGA治療は保険適用外(自由診療)となります。
ミノキシジルは主に発毛を促進する薬剤です。頭皮の血管を拡張させて毛乳頭細胞への血流・栄養供給を改善し、毛包を活性化することで発毛を促進する効果が期待できます。フィナステリド・デュタステリドが「守り(進行抑制)」であるのに対し、ミノキシジルは「攻め(発毛促進)」の役割を担います。
内服薬との併用により、相乗効果が期待できるとされています。
ミノキシジル外用薬は、日本国内で発毛剤として承認されています。市販薬(OTC)としても流通しており、比較的副作用が軽いとされています。ただし、進行抑制の効果は内服薬(フィナステリド・デュタステリド)の補助として位置づけられることが多く、効果の実感には数か月以上の継続使用が必要です。
ミノキシジル内服薬は現時点で日本国内では未承認薬です。外用薬より高い発毛効果が期待できるとされていますが、全身への作用が強く、外用薬に比べて副作用のリスクが高くなります。医師の判断のもと、適応を慎重に見極めたうえで使用されます。
【未承認薬に関する重要事項】
ミノキシジル内服薬は国内未承認薬です。万が一重篤な副作用が生じた場合、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となる可能性があります。使用にあたっては医師から十分な説明を受け、リスク・費用・代替治療について確認のうえ、同意した場合にのみ使用してください。
自己判断での使用は避け、必ず専門医の診断を受けてから治療を開始してください。アレルギー歴・既往歴・服用中の薬を医師に正確に伝えることで、副作用リスクを軽減できます。処方された用法・用量を守り、勝手な増量・減量は行わないようにしましょう。
フィナステリド・デュタステリドは、女性(特に妊娠中・妊娠の可能性がある女性)および小児への使用は禁忌とされています。また、デュタステリドは経皮吸収されるため、女性や子どもが直接触れないよう取り扱いに注意が必要です。
副作用が疑われる症状(性機能の変化・乳房の腫れ・抑うつ症状・むくみ・動悸など)が現れた場合は、自己判断で中止・増減せず、速やかに医師にご相談ください。
ただし、強い動悸・呼吸困難・意識の変容など重篤な症状が現れた場合は、ただちに服用を中止し、救急受診または医療機関への連絡をしてください。
効果の実感には通常6か月以上かかるとされています。効果を維持するためには継続的な使用が必要であり、自己判断で中断すると薄毛の進行が再開する可能性があります。焦らず医師と相談しながら継続することが大切です。
特にデュタステリドは肝機能に障害がある方には禁忌とされています。定期的な血液検査で肝機能・PSA値などを確認することで、副作用の早期発見が可能になります。
カプセルを開けたり粉砕したりせず、指示通りに服用してください。他の薬との相互作用があるため、現在服用中の薬がある場合は必ず医師にお伝えください。
フィナステリド・デュタステリド服用中は献血できません。服用中止後の制限期間は薬剤によって異なります。
なお、ミノキシジル外用薬のみ使用の場合は一般的に献血制限の対象とはされませんが、献血時には使用中の薬剤を必ず申告してください。ミノキシジル内服薬(未承認薬)については、献血ルームで必ず事前に確認してください。
→ ミノキシジル完全ガイド|外用・内服・市販vs処方の違い
バランスの良い食事・適度な運動・十分な睡眠など、健康的な生活習慣を心がけることで、体調を整え治療効果を補助できる可能性があります。

一般的に3〜6か月が目安とされていますが、個人差があります。
フィナステリド・デュタステリドは効果の判定に通常6か月以上かかるとされています。ミノキシジル外用薬は4か月以上の継続が推奨されています。焦らず長期的に継続することが重要です。効果が感じられない場合は自己判断せず医師にご相談ください。
薄毛の進行が再開する可能性が高いとされています。
AGAは進行性であるため、治療薬をやめると抑えられていた薄毛の進行が再び始まる可能性があります。中断を検討する場合は必ず医師に相談のうえ、判断するようにしましょう。
性機能障害・乳房の腫れ・抑うつ症状・肝機能への影響などが報告されています。
フィナステリド・デュタステリドでは性欲低下・勃起不全などが報告されており、デュタステリドの方がより強く出る可能性があります。ミノキシジル内服では動悸・むくみ・めまいなどに注意が必要です。副作用が気になる場合はすぐに医師にご相談ください。
フィナステリド・デュタステリドは女性(特に妊娠中・妊娠の可能性がある方)および小児への使用は禁忌です。
これらの薬剤は経皮吸収される可能性があるため、女性や子どもが直接触れないよう取り扱いにも注意が必要です。なお、女性の薄毛(FAGA)には別途適した治療法があります。
→ 女性の薄毛治療ガイド
薬剤によって制限期間が異なります。
フィナステリドは服用中止後1か月、デュタステリドは服用中止後6か月が経過するまで献血できません。服用中はいずれも献血不可です。献血時には使用中の薬剤について必ず申告してください。
まずフィナステリドから開始し、効果が不十分な場合にデュタステリドへ移行するのが一般的な考え方です。
フィナステリドは5αリダクターゼII型のみを抑制するのに対し、デュタステリドはI型・II型の両方を抑制するため、DHTの抑制力がより強いとされています。ただし、その分副作用が強く出る可能性もあります。挙児希望中の方はフィナステリドが推奨されることが多いです。どちらが適しているかは個人の状態によって異なるため、必ず医師と相談して決めてください。
→ デュタステリド完全ガイド|特徴・フィナステリドとの違い
内服薬の方が発毛効果は高いとされていますが、副作用リスクも高くなります。
ミノキシジル外用薬は国内承認薬であり、副作用が比較的軽く使いやすい特徴があります。一方、内服薬は国内未承認薬であり、動悸・むくみ・血圧低下などのリスクがあるため、医師の慎重な判断のもとで使用されます。どちらが適切かは体質や治療状況によって異なるため、必ず医師にご相談ください。
→ ミノキシジル完全ガイド|外用・内服・市販vs処方の違い
治療開始直後の一時的な抜け毛増加は「初期脱毛」と呼ばれ、多くの場合は正常な反応とされています。
特にミノキシジル使用開始後2〜8週間ほどで起こりやすく、毛周期が動き始めたサインとされています。通常は数週間〜2か月程度で落ち着きますが、長引く場合や不安な場合は自己判断せず医師にご相談ください。
→ 初期脱毛とは?期間・見分け方・対処法
AGA治療は保険適用外(自由診療)のため、クリニックによって費用が異なります。
フィナステリド単剤であれば月額5,000〜10,000円程度が相場とされていますが、使用する薬剤の種類や診療形態(対面・オンライン)によって大きく変わります。長期的な継続が必要なため、費用面も含めて医師と相談したうえで治療法を選ぶことが重要です。
→ AGA治療薬の費用・料金目安
服用を続けたまま検査を受ける場合は、必ず担当医にAGA治療薬を服用中であることをお伝えください。
フィナステリド・デュタステリドはPSA(前立腺特異抗原)値を低下させる作用があります。そのため、前立腺がんの指標となるPSA検査の結果に影響を与える可能性があります。服用中であることを事前に申告することで、医師が適切に数値を解釈できます。自己判断で服用を中止する必要はありませんが、必ず検査前に医師へ申告してください。
AGA治療薬には、薄毛の進行を抑える内服薬(フィナステリド・デュタステリド)と、発毛を促進する外用薬・内服薬(ミノキシジル)があります。それぞれの特徴と注意点をあらためて整理します。
AGA治療は長期的な取り組みが必要です。薬剤の種類・費用・副作用リスクをしっかりと理解し、自分に合った治療法を専門医と相談しながら選ぶことが大切です。
各治療薬の詳細については以下のページをご覧ください。

大通公園メンズクリニック西澤 康平 先生
はじめまして「大通公園メンズクリニック」の院長、西澤康平です。
全国のメンズクリニック院長として長年培った経験とノウハウを元とし、これまでにないメンズクリニックを作りたいという思いから、この度当院を開院することとなりました。
当院は、薬剤の効果や服用上の注意点については勿論のこと、費用面についてもしっかりとご説明をして、全ての患者様に対して不安なく受診していただける「わかりやすさ」をモットーとしたクリニックです。
また、プライバシー保護や、土日、祝日、平日夜間も診察を受付けることで、いつでも立ち寄っていただける、患者様の立場に立った「利用しやすさ」にも力を入れています。
アクセスは地下鉄大通駅徒歩1分、地下歩行空間直結(26番出口直結)となっておりますので雨や雪の日も安心して通って頂けます。
みなさまのご来院を心よりお待ち申し上げております。
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