腱鞘炎は手指の使いすぎによって起こることが多い疾患です。
- 1日中、スマホを使っている。
- パソコン(キーボード)をよく使う。
- 楽器をよく弾く。
など
そのほかにも、家事やスポーツなどで同じ動作を何度も繰り返すように手指を酷使されている方は、腱と腱鞘に負担がかかり、腱鞘炎を起こしやすくなります。
腱鞘炎は女性に多い疾患とされています。女性ホルモンの分泌が乱れる更年期をはじめ、妊娠から出産にかけての時期は、女性ホルモンの乱れが影響して腱鞘炎になりやすい傾向にあります。
また、高齢者の場合も発症することが多く、これは腱鞘や腱の組織が硬くなりやすいためと考えられています。日頃から手指を使う機会がないという方も、加齢によって腱鞘に炎症が起こりやすくなり、腱鞘炎を発症してしまうケースは少なくありません。


私たちの手は非常に複雑な構造をしており、骨、筋肉、腱、靭帯、神経、血管が組み合わさって様々な動作を可能にしています。そのため、どこかに何らかの支障をきたしてしまうと、痛みやしびれ、動作不良などが起こりやすくなります。
手指にはたくさんの小さな骨があり、細い腱によって筋肉とつながっています。これらの細い腱は、指に沿うような形で滑らかに動くように、トンネル状の構造をした腱鞘(骨と筋肉を結合している腱を包む組織)によって支えられています。
関節の表面は、関節の動きを滑らかにする「関節軟骨」に覆われています。この関節軟骨がすり減ってしまい、関節の炎症や腫れ、痛みを引き起こします。
親指の付け根に痛みや腫れなどが生じた場合、