最終更新日:2023.11.02 | 投稿日:2023.10.02

肘が痛い原因は?肘から下 – 内側外側、曲げる・伸ばすと起こる痛み解説

肘が痛い原因は?肘から下 – 内側外側、曲げる・伸ばすと起こる痛み解説

「肘が痛い」「曲げると痛みが強くなる」など、日常生活をはじめ、スポーツなどをされている人はとくに、肘の痛みを感じた経験のある方は多いのではないでしょうか。

肘は、上腕と前腕をつなぐ肘関節(ちゅうかんせつ)と、これらを取り巻く筋や腱によって成り立ちます。腕を振ったりものを持ち上げたりするような大きな動きから、手首や指の曲げ伸ばしなど細かな動きに幅広く関係しているのが特徴です。

本記事では、整形外科の医師監修のもと、肘が痛いと感じる原因(肘から下や内側・外側に起こる痛みがなぜ起こるのか)を解説しています。

肘の痛みや違和感 – 症状セルフチェック

  • 肘から下が痛い
  • 肘の内側、外側が痛い
  • 肘関節が痛い
  • 肘の違和感やしびれる、疼く
  • 肘の外側から前腕にかけての部分が痛い
  • 肘を動かすと引っかかるように感じる
  • 肘が固まって動かそうとすると激しく痛む

など

肘の痛みが起こる病気

肘が外れる -子どもに多い肘内障

肘内障とは、肘の外側にある橈骨頭(とうこつとう)が橈骨輪状靭帯から外れかかり、亜脱臼状態(不完全な脱臼)になった状態です。

親が子どもの手を引っ張ったときや、子どもが転んで手をついたり腕をひねったりした際に起こることが多いです。腕を動かそうとすると痛みが強くなるため、痛みを避けるために肘をやや曲げた状態のまま動かそうとしないといった行動がみられます。

再発を起こしやすい疾患でもありますが、子どもの成長とともに骨格が発達していくため、その発症リスクも次第になくなっていくことが多いです。

肘の外側が痛むテニス肘

テニスのバックハンドで傷めることが多いため、テニス肘と呼ばれていますが、正式には上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)という疾患です。

テニスの場合、バックハンドの際に受ける衝撃が発症の原因となることが多いですが、ゴルフなどの肘を使うスポーツでも発症します。しかし、実際はスポーツに関連した発症はわずか数%と考えられています。

日常生活においても、仕事でパソコンを使用したり、お料理でフライパンを揺らしたり、お掃除で雑巾を絞ったりと、肘を使うシーンはとても多いです。手を使う仕事をする人や重い荷物を運ぶ方にも、上腕骨外側上顆炎を発症する方が多いです。

上腕骨外側上顆炎(テニス肘)の明確な原因はわかっていませんが、加齢とともに腱が傷むことで発症すると考えられています。

肘の内側が痛むゴルフ肘

ゴルフで傷めることが多いことから、ゴルフ肘と呼ばれていますが、正式には上腕骨内側上顆炎(じょうわんこつないそくじょうかえん)という疾患です。テニスの場合もフォアハンドで傷めることが多いです。

ゴルフやテニスなどのスポーツをしていなくとも、日常生活等で手関節(手首)を伸ばすときに使う筋肉を痛めてしまい、上腕骨内側上顆炎や上腕骨外側上顆炎を発症する方がいらっしゃいます。

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こちらの記事の監修医師

小林 義尊

こばやし整形外科クリニック小林 義尊 先生

宮城県名取市「こばやし整形外科クリニック」、院長の小林です。

大学卒業後12年間福島にて、その後8年間仙南地区と仙台市内において整形外科およびサブスペシャリティである手外科診療を行ってまいりました。

医師を前にすると、話しにくかったり聞きづらかったりした経験がおありの方が少なからずいらっしゃるかと思います。話しやすい環境を整え、できる限り患者様のご期待にお応えしたいと考えています。

また、得意とする手外科診療だけでなく、リハビリテーションなども含めた総合的な整形外科診療を行ってまいります。

宮城県内で手外科をお探しの方は、当院へご相談ください。何卒よろしくお願い申し上げます。

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