最終更新日:2023.07.05 | 投稿日:2023.07.04

骨粗鬆症とは?高齢者女性に多い原因と症状・治療、最新の治療薬を解説

骨粗鬆症とは?高齢者女性に多い原因と症状・治療、最新の治療薬を解説

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)は、骨がもろく弱くなってしまうことで骨折リスクが高くなる病気です。病名の「粗鬆:そしょう」には、“大雑把で粗い”という意味があります。まさに骨がスカスカになる状態を表現しています。

骨粗鬆症は高齢女性の多くが抱える病気で、骨粗鬆症による骨折は現在、要介護原因のトップ3位となっています。高齢者の病気の中でも認知症と同程度に多いといわれている骨粗鬆症ですが、未治療の方がとても多く、患者さんの治療意欲をいかに高めていくかが重要となっています。

本記事では医師に監修していただき、骨粗鬆症の症状と原因、最新の治療薬による治療法を解説しています。

骨粗鬆症とは

骨粗鬆症は、骨密度の低下や骨質の劣化によって、骨が徐々に脆弱になっていく病気です。

骨粗鬆症の有病率は、加齢とともに著しく増加し、とくに高齢女性に多いことがわかっています。40歳以上の推定患者数は640万人とされており、そのうち87%に相当する560万人を女性が占めています。

私たちの体内で骨が生成される際、「骨吸収」と「骨形成」と呼ばれる2つの作用が働いています。骨吸収とは、破骨細胞によって、弾力や硬さを失ってしまった古い骨が壊されていく作用です。そして骨生成は、骨芽細胞によって、その欠失部分に弾力性のあるしなやかな新しい骨を造る作用です。

この骨の新陳代謝を、骨再構築(リモデリング)といいます。骨吸収と骨形成、この2つの作用のバランスが保たれることで、健康的な骨を維持することができます。

骨粗鬆症は、何らかの要因によってこの骨再構築のバランスが崩れた状態です。骨吸収に対して、骨形成の量が不十分であると、骨密度が低下します。

つまり、骨粗鬆症は

  • 骨密度の低下
  • 骨質の劣化

この2つが要因となって起こります。

同じ骨密度でも、骨質の劣化した高齢者はより骨折しやすいと考えられています。

この骨密度は遺伝の影響も受けるため、骨粗鬆症の診断では骨折の家族歴も必ず確認されます。

骨粗鬆症の原因

骨粗鬆症はその発症原因から、

  • 原発性骨粗鬆症
  • 続発性骨粗鬆症

という、大きく2つのタイプに分類されます。

閉経や加齢で起こる骨粗鬆症

疾患などの明らかな原因はなく、閉経や加齢などによって引き起こるものを「原発性骨粗鬆症」といいます。

一般的には、この原発性骨粗鬆症の患者さんが大半を占めています。

病気や治療薬の影響で起こる骨粗鬆症

内分泌疾患や消化器疾患などの病気が原因となったり、治療薬などの副作用によって引き起こされたりするものを「続発性骨粗鬆症」といいます。

閉経前の女性や、男性の方が骨粗鬆症と診断された場合は、この続発性骨粗鬆症であるケースが多いです。

骨粗鬆症の症状

骨粗鬆症という病態自体には症状がなく、病態の変化、進行に気づきにくい病気です。たとえ骨がもろくなっても、痛みや体重変化など、分かりやすい兆候はありません。
 
一方で、見た目の変化から、骨粗鬆症が疑われるものがあります。
 
一つは、身長の変化です。骨粗鬆症によって背骨の椎体がつぶれるように骨折する「圧迫骨折」の進行がみられます。この場合、縮むのは上半身で、下半身にはあまり変化がみられません。そのため、若い頃と比べて体型が違ってきます。
 
背骨の圧迫骨折は、強い痛みもなく、本人の知らない間にいつのまにか骨折していたというケースは少なくありません。
 
もう一つは、姿勢の変化です。背骨の骨折によって、背筋が曲がってくることもあります。椎体は前側で圧迫骨折が起きやすいという特徴があり、複数の椎体の前側がつぶれると、腰が曲がることがあります。
 
このような、体型や姿勢の変化の影響を受けて、内臓が圧迫されて、息苦しさや胸やけなどの不快な症状が現れます。また、やがて心肺機能が衰えてくることもあります。

骨粗鬆症の検査

骨密度測定

レントゲン検査

血液・尿検査

骨粗鬆症の診断基準

骨密度測定

レントゲン検査

血液・尿検査

骨粗鬆症の治療

生活習慣の改善

薬物療法

骨粗鬆症の予防と対策

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こちらの記事の監修医師

佐藤 諒

こごた整形外科クリニック佐藤 諒 先生

宮城県遠田郡美里町「こごた整形外科クリニック」、院長の佐藤 諒 です。

私は開業医であった祖父母の姿をみて育ちました。学生の頃からスポーツに励み、ケガをしては地域の整形外科へお世話になっておりました。私の地元には開業医が少なかったこともあり、もっと地域の方々が気軽に来院できるクリニックがあったら…と感じることもありました。

それらの経験が重なり、いつしか医師の道へ。そして、整形外科開業の道を目指すようになりました。

子供からお年寄りまで幅広い年齢の方が「何かあったらすぐに頼れる」クリニック。そんな安心した環境を追求するべく、スタッフ一同、医療業務に励んでまいります。各世代に合わせた幅広いケガや疾患に対する診療を実現し、総合的な医療サービスを提供できるようにいたします。

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