最終更新日:2023.05.23

心不全とは?原因と症状、ステージ別の生存率を解説

心不全とは?原因と症状、ステージ別の生存率を解説

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心臓は全身に血液を送り出す働きをもち、生命を維持するうえで要となる臓器です。365日24時間、休むことなく動き続けています。

心不全とは、この重要な役割を担う心臓の機能が、うまく働かなくなる状態のことです。

がんなどの病気は、怖い病気であるイメージが強く、早期発見や早期治療の大切さ、そして治療後の経過観察の重要性を理解されている方は多いです。

一方で、心不全の重大さや危険度はほとんど知られていません。実は心不全は、がんよりも予後が悪く、命にかかわるケースが多いとされています。

本記事では、心不全の診療をしている医師に監修していただき、その原因と症状、ステージ別の生存率を解説しています。

心不全とは

日本循環器学会と日本心不全学会では、心不全を「心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気」と定義しました。(2017年10月)

急増する高齢者の心不全

日本の心不全の患者数は約100万人と推定されています。しかも高齢化に伴って2035年までさらに増加するとみられています。心不全の増加は世界的な問題で、心不全パンデミック(爆発的な流行)とよばれています。

東北地方で心不全の患者および予備群1万人以上を最長10年間にわたって観察してきた研究(第二次東北慢性心不全登録研究)があります。それをみても、高齢者の増加とともに心不全は明らかに増えています。

心不全が増加する理由としては、そもそも高齢者では心不全の原因になる心臓病が増えること、また、最近では心筋梗塞などを起こしても治療法の進歩によって救命され、のちに心不全で亡くなるケースが増えたことなどが考えられます。

超高齢者社会の日本では、すでに心不全の患者数が増加して、心不全パンデミックが起こりつつある状況にあります。

急性心不全の特徴

心臓病がなかった人が急激に心臓の状態が悪化して、動悸や息切れ、呼吸困難やなどの症状がでるものを急性心不全といいます。急性心不全は血管が完全に詰まる「心筋梗塞」という病気で多くみられます。発症すると短時間で激しい呼吸困難に陥る場合もあるため注意が必要です。それらの症状が進行して徐々に悪化すると、重度の急性心不全の場合はそのまま死に至るリスクが高いです。

心不全は「左心不全」と「右心不全」に分けられ、急性右心不全症状と急性左心不全症状にはそれぞれ特徴があります。まず左心不全が起こり、そのあとで左心不全が生じるこどが多いです。そして、左右が併発した心不全を、両心不全といいます。

慢性心不全の特徴

急性心不全を起こしたあと、治療によって状態が回復した場合は安定した心不全となります。薬物治療など適切な治療を継続すれば、支障なく日常生活を送ることができます。

一方で、心不全は繰り返し発症することも多く、心臓機能も徐々に低下して、身体機能も衰えはじめます。このように、心臓に負担がかかり続けることで徐々に症状が進行するものを慢性心不全といいます。

慢性心不全の人がなんらかの引き金によって、急激に心臓の機能が悪化することを、急性増悪といいます。症状悪化と回復によって入退院を繰り返しながら、身体機能はさらに落ちていきます。

実は心不全はがんよりも予後が悪く、命にかかわるケースの多い病気です。入院治療が必要なほど重症化した心不全の患者さんは、再入院率・死亡率はとても高いという報告があります。

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心不全の原因

心不全は加齢によって陥りやすいことが分かっていますが、原因はそれだけではありません。加齢以外のリスク要因として、2つあげられます。1つは心臓病です。すべての心臓病が心不全の原因なり得ます。そして治療後も、経過観察をせずに放置しているひとは、心不全になるリスクが非常に高いといえます。

もう1つは、生活習慣の乱れです。心臓に異常がないからといって、安心はできません。すぐに心不全の症状が現れるわけではありませんが、気づかないうちに心臓に負担をかけ、隠れ心不全として密かに進行します。

では、それぞれを詳しく解説していきます。

心不全の症状セルフチェック

代表的な症状としては、息切れ、むくみ、だるさの3つがあげられますが、生活習慣病があるだけですでに予備軍といえます。

心不全の前兆、初期症状

心不全のステージ別の生存率

心不全の検査・診断

心不全の治療

急性心不全の治療

慢性心不全の治療

心不全に関するよくあるご質問

心不全 どんな人がなる?

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心不全 何歳が多い?

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心不全の入院死亡率は?

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心不全 放っておくとどうなる?

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心不全の進行度は?

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心不全の治療期間は?

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心不全 何人に一人?

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こちらの記事の監修医師

石塚 豪

泉大沢ファミリークリニック石塚 豪 先生

仙台の泉区大沢にある「泉大沢ファミリークリニック」 院長の石塚です。

10年以上にわたってお世話になりました仙台医療センターを退職し、2019年2月仙台市泉区大沢に新規開業しました。

これまで培ってきました地域医療での経験や基幹病院での高度医療の経験をいかし、専門であります循環器呼吸器疾患を中心に、内科疾患から小児科疾患まで幅広く対応させて頂きます。

「患者さんの不安を安心に変えられるように」を合言葉に、地域の皆様から信頼を頂けるような温かいクリニックを目指します。

仙台市泉区はもちろん、富谷市をはじめとする近隣エリアからの通院も可能です。お気軽にご来院ください。今後ともよろしくお願い申し上げます。

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