最終更新日:2024.03.05 | 投稿日:2024.03.05

接触皮膚炎とは?原因と皮膚がかぶれる・ただれる症状を画像で解説

接触皮膚炎とは?原因と皮膚がかぶれる・ただれる症状を画像で解説

この記事は接触皮膚炎(接触性皮膚炎)について書いています。皮膚がかぶれる・ただれる症状にお悩みの方は、ぜひご覧ください。

接触皮膚炎は、さまざまな物質が皮膚に接触することで、皮膚がかぶれる病気です。日常生活で触れる機会のあるさまざまなものが原因で発症する可能性があるため、注意が必要です。

本記事では皮膚科専門医監修のもと、接触皮膚炎とはどんな病気か、その原因と症状を画像で解説します。

接触皮膚炎(かぶれ)とは?

接触皮膚炎は、日常生活の中で皮膚に触れたものが原因となり、炎症を引き起こす疾患です。アレルゲンに反応する細胞によって起こり、何度も同じアレルゲンに触れて免疫が過剰に反応してしまうことで発症します。

接触皮膚炎を治すには、発症の原因となる物質(アレルゲン)を突き止めて、取り除くことが重要です。

接触皮膚炎とアトピー性皮膚炎の違い

接触皮膚炎と同じく痒みを伴う湿疹が起こる皮膚病に、アトピー性皮膚炎があります。症状が似ていることから混同されてしまうことが多い皮膚トラブルです。

アトピー性皮膚炎と接触皮膚炎は、発症の背景に大きな違いがあります。接触皮膚炎は外部からの刺激によって発生する湿疹であり、その刺激がなくなれば皮膚の状態は改善し、通常は再発しません。

一方で、アトピー性皮膚炎は、外部の刺激だけでなく、患者さんの体質も発症に深く関わっています。そのため、表面上は改善しているように見えても、症状が再び悪化することが少なくありません。そのため、接触皮膚炎と比べるとアトピーは治るまでに時間がかかることが多いです。

接触皮膚炎の症状を画像で解説

皮膚に炎症が起こり湿疹ができると、ヒリヒリとしたかゆみの症状がでます。

また、湿疹が重症化してしまうと皮膚が赤く腫れ上がり、強い炎症によって発熱するケースもあります。

接触皮膚炎(かぶれ)の受診の目安

かゆみの症状が強く、日常生活に支障をきたしている場合は早めに皮膚科を受診しましょう。

たとえ症状が治っても、皮膚に跡が残ってしまうリスクもあるため注意が必要です。

接触皮膚炎の原因と種類

接触皮膚炎が起こる原因には、

  • アレルギー性の接触皮膚炎
  • 刺激物による接触皮膚炎

この2つに大別されます。

アレルギー性の接触皮膚炎

日常生活で触れる機会のあるさまざまなものが原因で発症する可能性があります。

頭部の症状であれば、シャンプーや染毛剤、育毛剤などが要因としてあげられます。顔の症状であれば、化粧品や保湿剤、外用薬をはじめ、眼鏡が要因となるケースもあります。目の周りに痒みや湿疹が出る場合は、花粉などのアレルギー、目薬などの薬剤、つけまつ毛も要因となっている可能性が考えられます。手の症状の原因としては、家事や仕事で使用する種々の洗浄剤、ゴム手袋、指輪等のアクセサリー、その他手に付着するあらゆるものが考えられます。

かぶれの原因となりやすい代表的な物質一覧

頭部 シャンプー、育毛剤、ヘアダイ(染毛料)、ヘアピン
化粧品、外用薬、花粉、日焼け止め、メガネ
唇や口周囲 食物、口紅、リップクリーム
ピアス、補聴器
ネックレス
胸・背中(腰)・お腹 下着、ゴム、ベルト、洗剤や柔軟剤
外陰部・おしり 避妊用薬品、避妊具、外用薬、おむつ
わきの下 デオドラント剤、香水
手・腕 接触した物すべて、手袋、腕時計、ブレスレット
脚・足 靴下、靴、消毒薬、外用薬(抗真菌外用薬など)

 

刺激物による接触皮膚炎

光接触皮膚炎

アレルゲンが接触した部位に紫外線があたることで皮膚に炎症を起こす疾患を、光接触皮膚炎といいます。肌に物が触れただけでは何ともなくても、そこに紫外線が加わることで発症する接触皮膚炎です。

赤ちゃんのおむつかぶれ

おむつをはいて時間が経つと、温度や湿度が高くなっていきます。そのような状態のなかで、便尿に触れている時間が長くなってしまうと、やがてそれが刺激物となってしまい皮膚に炎症を引き起こしてしまいます。

接触皮膚炎のパッチテスト

接触皮膚炎の原因物質を特定するために欠かせない検査に、パッチテスト(皮膚アレルギー試験)があります。

とくに原因物質に触れてから48時間〜1週間程度の間に炎症が起こる遅延型アレルギー(Ⅳ型アレルギー)の原因物質を特定するときに有用です。

アレルギー性の接触皮膚炎を起こす物質をはじめ、刺激性の原因物質もほぼ探索できます。

検査方法は、推測されるアレルゲン(原因物質)をわずかに付着させた小さな絆創膏(もしくは何種類かの成分を一度に貼れる貼付キット)を腕や背中に貼り、48時間後にはがして皮膚の反応をみます。皮膚に発赤や湿疹などの炎症反応がみられた物質は陽性(原因物質)と判定されます。

しかし、この検査だけでは確定できない場合も多いです。私たちの生活において、身の回りのものすべてにアレルゲンの可能性があるため、原因特定の追求には、問診が必要不可欠です。そのため、生活全般の見直しを図りながら、患者さんと二人三脚で治療していくことが大切です。

接触皮膚炎の治療

検査によって接触皮膚炎の原因となる物質を突き止めて、その物質との接触を回避したうえで短期的にステロイド外用薬の使用を検討します。

かゆみが強い場合には、抗ヒスタミン薬などの内服も有効です。症状によっては治療に全身性のステロイド薬が必要となる場合があります。

接触皮膚炎の中には生命に関わる重篤な症状が生じる場合もありますので、単純な「かぶれ」と自分で判断せずに、違和感を覚えたら速やかに受診してください。

接触皮膚炎に関するよくあるご質問

ネックレスやピアスをすると、赤くかぶれることがあります。これはアレルギーでしょうか?

金属アレルギーである可能性があります。

指輪やネックレス、ピアス、時計、ベルトのバックルなど、金属が皮膚炎を誘発しているケースは少なくありません。汗などの体液によって金属から溶け出した金属イオンと、皮膚内にあるタンパク質が結合して新たなタンパク質が生成されます。金属アレルギーは、この生成されたタンパク質が異物と見なされてしまい、症状を引き起こす現象です。また、運動をする時や、汗をかいた際、汗をかきやすい時期は、金属のアクセサリーを外すなどの対策によって、ある程度の症状発生を防ぐことができます。

また、知らない方も多いのが「お口の中にある金属」です。歯科治療で使用されている銀歯がその例です。汗と同じく、唾液によっても銀歯から金属イオンが溶け出します。金属アレルギーの方は、銀歯等の口腔内の金属は歯科治療によって取り除くことが推奨されます。

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こちらの記事の監修医師

土山 健一郎

名取つちやま皮ふ科土山 健一郎 先生

宮城県名取市にある「名取つちやま皮膚科」、院長の土山です。

私は東北大学医学部を卒業後に、宮城県の他、山形や青森などの東北地方の様々な病院で、皮膚科を学んできました。最も長く勤務した東北大学病院では、皮膚科全般の診療の他に、専門として乾癬と白斑の患者さんの診断、治療を行ってきました。

当院では、患者さんが治療に意欲を持てるように、患者さんの訴えや希望をよく聞き、丁寧に説明をすることを大切にしています。薬を処方するのは医師ですが、実際に内服薬を飲んだり、外用薬を塗ったりするのは、患者さん自身です。患者さんが納得して治療を行うことが良い結果を生むと考えております。

宮城県や東北県内で乾癬や白斑の治療に励んでいる方、名取市でニキビや蕁麻疹などの症状にお困りの方、かかりつけの皮膚科をお探しの方は、名取つちやま皮膚科へご相談ください。

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