最終更新日:2023.11.15 | 投稿日:2022.12.03

ADHD(注意欠如・多動性障害)とは?特徴と症状、診断チェックリストを解説

ADHD(注意欠如・多動性障害)とは?特徴と症状、診断チェックリストを解説

ADHD(読み方:エー・ディー・エイチ・ディー)は、年齢に不相応な行動症状(注意欠如、多動性、衝動性)を示す、主に子どもに診断される病気です。調査によると、ADHDは女児よりも男児に2倍以上多くみられることがわかっています。またADHDの子どもは、自閉スペクトラム症(ASD)やうつ病、睡眠障害など、他の疾患の兆候を示すことがあります。

本記事では医師監修のもと、ADHD(注意欠如・多動性障害)とはどのような病気か、その特徴と症状、診断チェックリストを解説しています。ADHDの子どもがこの疾患にうまく対処できるように、親御さんができるさまざまな手助け・方法も紹介します。

ADHD(注意欠如・多動性障害)とは

ADHD(Attention deficit hyper activity disorder の略)は、年齢に不相応な行動症状が現れる神経発達症の1つです。注意欠如・多動性障害ともよばれます。具体的な症状は後ほど紹介しますが、主に「不注意・多動性・衝動性」という3つの行動症状が特徴的です。

ADHDは本来、6歳以前に症状が顕著になり、その影響が青年期や成人後まで続くことがあります。また、高等教育や仕事、人間関係などで繰り返し何らかのトラブルが起こり続けた経験によって、大人になってから医療機関を受診しえADHDと診断を受ける場合もあります。

※ 本記事では、子どものADHDに着目して解説しています。

ADHDは、

  • 多動性
  • 不注意
  • 衝動性

という主に3つの特徴的な症状があります。

ADHDの多動性とは

ADHDの多動性とは「落ち着きがなく、じっとしていることが苦手という状態」をさします。

じっと座っていられない

  • 授業中に静かにしていられない
  • いつもそわそわしている
  • 手や足、胴や頭をピクピクと動かしたりする

など

声のボリューム調節ができない

  • 声が異常に大きい
  • 叫ぶことがある
  • 大声で騒いだりする

など

危険な状況に気づかない

  • 不適切な状況でも、走り回る
  • 何かに登ったり危険な行動をとる

など

ADHDの不注意とは

ADHDの不注意とは、学校や家庭などの日常生活で「不注意が目立つ行動」をさします。

集中することが難しい

  • 判断ミスや間違えが多い
  • 同じ失敗を何度も繰り返す
  • 気が散りやすい
  • 話を聞いていないようにみえる
  • 物事をやり遂げられない

順序立てることが苦手

  • 注意力を持続できない
  • 物事を整理することができない

忘れっぽい

  • 忘れ物が多い
  • すぐに物をなくす

など

ADHDの衝動性とは

ADHDの衝動性とは、「よく考えずに思ったことを咄嗟に行動に移してしまう」ことをさします。

人の話を遮る・しゃべりすぎる

  • 会話に割って入る
  • 相手や状況に合わせた対話ができない
  • 自分の順番を待っていなれない
  • 話題を次々と変える
  • 1つの話題に異常なほど固執する

よく考えずに行動する

  • 自分勝手な行動が目立つ
  • 周りのペースに合わせられない

など

ADHDへの対処法

日常生活の中で、お子さんがこのADHDにうまく対処できるようにサポートすることが大切です。

ADHDの子どもを落ち着かせるためには、日常の活動をあらかじめ本人にわかるように伝えておくと効果的です。日々の活動の予定表を作り、その予定がなるべく変わらないようにすることで、徐々に習慣として身につきます。また学校での生活においても、予定をわかりやすく明示してもらうと安心です。

できるだけルールを明確にして、「今、何を期待しているのか」を子どもに伝えることはとても重要です。指示はわかりやすくすることがポイントです。視覚的にも言葉によってでも、その子どもにとってなるべくわかりやすい方法で伝えることを意識します。そして、良い行いはその場ですぐに褒めてあげましょう。

良い行いをしたら、何か目に見える形で星マークなどのシールやポイントを増やすようにするなどの工夫は、何かの動機付けの仕組みとして有効です。子どもへの承認を示すようなグラフを用意するのもオススメです。

ADHD(注意欠如・多動性障害)の原因

ADHDの原因については、現在でも明らかになっていません。しかしながら、決定的なエビデンスはないものの、複数の要因が組み合わせって発症すると考えられています。その一つとしてあげられるのが、遺伝的要因の可能性です。ADHDが同一家系内に多くみられることが認められています。

またADHDの患者さんは脳の構造に違いがあり、神経伝達物質のドーパミンやノルアドレナリンのレベルにも異常があるとされています。

そのほか、早産や出産時の低体重、周囲の環境も影響されると考えられます。

ADHDと学習障害

学習障害とは、全般的な知的発達に遅れがないものの、

  • 聞く
  • 話す
  • 読む
  • 書く

といった学習能力や、

  • 計算
  • 推論

といった能力に困難が生じる発達障害です。

ADHDはこの学習障害のある子どもに比較的多いことがわかっています。

子どものADHDの治療法

子どものADHDを改善するには、生活スタイルの管理がとても重要です。身体的健康の改善やストレス低減によって、子どもの気持ちを落ち着かせることが大切です。

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こちらの記事の監修医師

西島 浅香

西島こどもクリニック西島 浅香 先生

当院では、お子様の病気や健康についての相談、健康診断や予防接種についての相談をはじめ、併設の「西島産婦人科医院」と協力・連携しながら、子育て中のご両親の支援も積極的に行っております。

お子さん、ご両親との係わりの中から健康な家庭が築けますよう願いつつ診療しております。

生活環境や食物等の変化に伴い増加してきた、お子様のアレルギー疾患(気管支喘息、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎など)にも対応しております。

また、子育て一般についても気軽にご相談下さい。

地域における”こどもの心相談医”として、ぜひお気軽にご相談ください。

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