監修医師のご紹介

えびすもと こうじ
戎本 浩史 先生
えびす耳鼻科いせはら
- #耳鼻咽喉科
- #頭頸部外科
2009年に伊勢原に来て15年、東海大学では、耳鼻咽喉科領域の良性・悪性腫瘍(頭頸部外科とよばれます)を専門領域とし、唾液腺、甲状腺などの頸部手術、頭頸部癌の経口的切除術、拡大切除術、再建手術といった高難度の手術治療と、化学療法、化学放射線療法を含めた集学的治療に携わりながら、西湘地域の様々な耳鼻咽喉科疾患の患者さんの診察・治療を行って来ました。
耳鼻咽喉科は生活の質(QOL)に関わる診療科です。体全体から見れば小さい範囲ではあるものの、機能や特徴の違う様々な組織が集まっています。その中でも頭頸部外科領域は、発声、嚥下機能のほか、審美面にも直結しますので、QOLの維持は病気の克服と並び重要な課題です。その割に、マイナーな部位であるが故に一般的に認知されることもなく、また初期には重篤な症状を起こしにくいので、病気がわかった時にはすでに進行がん、ということも多く経験されます。
QOLを維持した治療には当然ですが、早期診断と、体に負担の少ない治療が必要になります。咽頭癌診断のための内視鏡検査法の確立、低侵襲手術の開発は自身の主な研究テーマであり、ここ十数年で飛躍的に進歩した部分でもあります。
培った内視鏡診断や超音波診断技術を活かし、小さな症状を見逃さない診療を目標の一つとして、頭頸部領域の「早く見つかってよかった」に少しでも貢献したいと思います。また、頭頸部癌の治療後の患者さんには、別部位に別の癌ができる重複癌といった特有の問題があり、長期経過した後も再発への不安がつきもので、後遺障害への対応が必要な場合もあります。こうした患者さんが安心して生活を送れるよう、いつでも相談しやすい場所でありたいと思います。
頭頸部外科の診療は、一般的な耳鼻咽喉科診療を基盤にして成り立ちます。専門領域のみでなく、さまざまな年代の患者さんにも常に過不足なくバランス良く、聞きやすく話しやすい空気感を大切にしながら、標準的な診断治療を提供できるようつとめます。
略歴
- 2003年3月 山口大学医学部医学科卒
- 2003年5月 山口大学医学部附属病院 耳鼻咽喉科 研修医
- 2005年4月 同 医員
- 2005年10月 JA山口厚生連 長門総合病院 耳鼻咽喉科 医師
- 2009年4月 東海大学医学部付属病院 耳鼻咽喉科 後期研修医
- 2012年4月 東海大学医学部専門診療学系 耳鼻咽喉科 助教
- 2016年4月 東海大学医学部専門診療学系 耳鼻咽喉科 講師
- 2018年9月 UC San Diego Visiting Scholar
- 2020年4月 同 Project Scientist
- 2020年9月 東海大学医学部専門診療学系 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 講師
- 2023年4月 同 准教授
- 2025年4月 東海大学医学部専門診療学系 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 客員准教授
- 2025年5月 えびす耳鼻科いせはら 開院
資格・学会・役職等
- 医学博士
- 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 耳鼻咽喉科専門医、耳鼻咽喉科専門研修指導医
- 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
- 日本頭頸部外科学会 頭頸部がん専門医、
- 頭頸部癌専門医制度指導医
- 身体障害者福祉法15条の規定に基づく指定医師
- 補聴器適合判定医
- 補聴器相談医
- 舌下免疫療法講習修了
- エピペンオンライン講習修了
- 緩和ケア研修会修了
- 嚥下機能評価研修セミナー修了
- 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
- 日本頭頸部外科学会
- 日本頭頸部癌学会
- 耳鼻咽喉科臨床学会
- 日本嚥下医学会