家族歴や特定の遺伝子変異が膵臓がんのリスクを高めることが知られています。
家族歴
親や兄弟姉妹に膵臓がんを発症した人がいる場合、発症リスクが2~3倍に上昇するとされています。特に、複数の家族に膵臓がんの既往がある場合、「遺伝性膵がん」の可能性が高くなります。
遺伝性膵炎(PRSS1遺伝子変異など)を持つ人は、慢性膵炎を繰り返すことで膵臓がんのリスクが大幅に増加します。
遺伝子変異
- BRCA1 / BRCA2遺伝子変異:乳がんや卵巣がんのリスクを高めることで知られていますが、膵臓がんのリスクも増加します。
- p53遺伝子変異:がん抑制遺伝子の異常により、膵臓がんの発症が促される可能性があります。
- Lynch症候群:大腸がんや子宮内膜がんのリスクが高い遺伝的疾患であり、膵臓がんとの関連も指摘されています。