世界保健機関(WHO)は、COVID-19感染者の約10〜20%がの方に後遺症を発症する可能性があると報告しています。
2022年度に厚生労働省が科学的調査を実施し、大規模な集団を対象に症状の発現率やその経過を調査しました。この調査で、感染経験者の中で後遺症を経験する割合は、未感染者が経験するさまざまな症状の割合の2〜3倍であることが明らかになりました。
しかし、感染者の間で後遺症がどれほどの頻度で発生するかについては、研究の定義や方法論の違い、さらに何らかの症状を有する方人々が調査に応じている可能性が高い回答バイアスの問題があるため、正確な頻度を特定することは難しいとされています。
現時点で世界保健機関(WHO)は、これまでの様々な研究報告から、COVID-19感染者の約10〜20%の方に後遺症を発症する可能性があるとしています。


2020年2月以降に起こった新型コロナウイルス感染症の世界的大流行(パンデミック)後に、さまざまな症状が「長引く」「繰り返す」という事例が世界中から報告されています。
新型コロナウイルス感染の後遺症(Long COVID)として、以下のような症状がみられます。
新型コロナウイルス後遺症(Long COVID)の原因は諸説ありますが、すべてまだ仮説の段階で実証されたものはありません。現段階で後遺症の要因として報告されているものをいくつか紹介します。
先述した通り、新型コロナウイルス感染症の後遺症<(Long COVID)の定義・診断基準は、まだ確立されていません。そのため、