自由診療のため、公的医療保険(健康保険)の対象外です。全額自己負担となります。
ただし、民間の医療保険に加入している場合は、「手術給付金特約」の対象となるケースがあります。保険証券をご確認のうえ、保険会社に問い合わせてみてください。
「ICLの費用は40〜70万円です」── AIに聞けば、5秒でこの答えが返ってきます。
しかし、AIの回答だけでは判断がつかないのが「費用」の問題です。適応検査代は本当に無料なのか。乱視があるといくら上がるのか。保証期間が1年と3年で、再手術リスクにどれだけ差が出るのか。そして何より、「医療費控除であなたの年収ならいくら戻るのか」。
この記事では、表面的な相場ではなく、隠れコストまで含めた「総額」と、あなた自身の年収で計算した「実質負担額」を、シミュレーター付きでまとめました。
目次
ICLの費用は、2026年現在で両眼・乱視なし 42.7万〜77万円、乱視あり 52.5万〜88万円が相場です。多くのクリニックでは50万〜70万円前後に収まります。
ただし、この費用は確定申告で医療費控除を受けることで数万〜20万円程度取り戻すことができます。以下の早見表で、あなたの年収帯での「実質負担額」を確認してください。
| ICL費用 46万円(格安帯) | ICL費用 65万円(標準帯) | |
|---|---|---|
| 年収400万円 | 還付 約6.2万円 → 実質 約39.9万円 | 還付 約9.0万円 → 実質 約56.0万円 |
| 年収600万円 | 還付 約8.2万円 → 実質 約37.8万円 | 還付 約11.5万円 → 実質 約53.5万円 |
| 年収800万円 | 還付 約12.3万円 → 実質 約33.7万円 | 還付 約18.0万円 → 実質 約47.0万円 |
※ 合計節税額=所得税の還付金+翌年の住民税軽減額。独身・会社員・ICL以外の医療費5万円で試算。2026年税制改正案(基礎控除引き上げ)を反映。
あなたの年収で正確に計算したい方は、下のシミュレーターをお使いください。
AIやまとめサイトが提示する「相場」は、クリニックが公式サイトに掲載する最低価格の範囲にすぎません。実際には、以下のような「隠れコスト」が加わり、最終的な支払い総額は表示価格よりも高くなるケースがあります。
クリニックのカウンセリング時に、以下の5項目を必ず確認してください。
☐ 1. 適応検査料(0円〜3万円)
「手術を受けた場合のみ手術費用に充当」と「手術を受けなくても完全無料」では意味が違います。品川近視クリニックや先進会眼科は完全無料。一方、高崎佐藤眼科(5,000円)やふくおか眼科クリニック中野(5,500円)は手術実施時に充当される仕組みです。
☐ 2. 乱視用レンズの追加料金(片眼+4〜5万円 → 両眼で+8〜10万円)
乱視がある方は、この追加料金の有無で支払い総額が大きく変わります。ふくおか眼科クリニック中野や高崎佐藤眼科のように、乱視あり・なし同額で提供しているクリニックなら、乱視の方は8〜10万円の節約になります。
☐ 3. 度数による料金差(-4D未満 vs -4D以上で10万円以上の差)
品川近視クリニックの場合、-4D未満は42.7万円ですが、-4D以上になると53.7万円と11万円の差があります。自分の度数がどちらに該当するかで費用感は大きく変わります。
☐ 4. 術後の定期検診(保証期間後は年3,000〜5,000円)
多くのクリニックでは、保証期間内(1〜3年)の検診は無料ですが、保証期間を過ぎると有料になります。ICLレンズは半永久的に眼内に残るため、年1回の定期検診が推奨されます。毎年3,000〜5,000円の費用が長期的に発生する点は見落としがちです。
☐ 5. 再手術の費用(保証期間の長さが重要)
保証期間内であれば再手術は無料ですが、保証期間後のレンズ交換は15〜40万円が相場です。品川近視クリニック・新宿近視クリニック・先進会眼科は3年保証、アイクリニック東京は基本1年保証(延長保証あり)。保証期間の長さは、長期的なコストリスクに直結します。
ICLのリスクについて詳しく知りたい方は「ICLのリスク・デメリットまとめ」もあわせてご覧ください。
以下は、大手4院の2026年3月時点の公式サイト掲載価格です。費用だけでなく、適応検査料・保証期間もあわせて比較することが重要です。
| クリニック名 | 乱視なし(税込・両眼) | 乱視あり(税込・両眼) | 適応検査 | 保証期間 | 特記事項 |
|---|---|---|---|---|---|
| 品川近視クリニック | 42.7万〜53.7万円 | 52.7万〜63.7万円 | 無料 | 3年 | 分割金利0%(クリニック負担)。-4D未満と-4D以上で料金が異なる |
| 新宿近視クリニック | 42.7万〜53.7万円 | 片眼+5万円 | 要確認 | 3年 | 品川と同系列。医療ローン最大84回対応 |
| 先進会眼科 | 42.7万円〜 | 52.5万円〜 | 無料 | 3年 | 2025年9月に価格改定。定期検診・必要時の再治療を保証に含む |
| アイクリニック東京 | 58万円〜 | 68万円〜 | 要確認 | 1年(延長3年あり) | 北澤医師が執刀。延長保証は追加費用の可能性 |
※ 本表は各クリニック公式サイトの掲載情報(2026年3月時点)に基づきます。最新の正確な料金は各クリニックに直接お問い合わせください。特定のクリニックを推奨・ランキングするものではありません。
ICL手術は自由診療のため健康保険は使えませんが、医療費控除の確定申告をすることで、所得税の還付と翌年の住民税軽減を受けることができます。ここでは計算の仕組みを解説し、あなた自身の年収で還付金を自動計算できるシミュレーターを用意しました。
医療費控除の計算は、実は3ステップだけです。
ステップ1: 医療費控除額を求める
医療費控除額 = 年間の医療費合計 − 10万円
※ ICL手術代 + 通院の交通費 + その他の医療費の合計から、10万円を差し引きます。
ステップ2: 所得税の還付金を求める
所得税の還付金 = 医療費控除額 × あなたの所得税率
ステップ3: 住民税の軽減額を求める
住民税の軽減額 = 医療費控除額 × 10%(住民税率は一律)
多くのサイトは所得税の還付だけを紹介していますが、住民税の軽減も同じくらいの金額になります。この記事では両方を合算した「合計節税額」で計算しています。
※ シミュレーターの読み込み中です。表示されない場合は下の早見表をご覧ください。
※ 本シミュレーターは概算です。社会保険料控除は年収の約14.6%で推定しています。正確な金額は源泉徴収票をもとにご確認ください。2026年(令和8年分)税制改正案に基づく計算です。
シミュレーターを使わなくても、以下の表でおおよその目安を確認できます。
| 年収 | 適用される所得税率 | 所得税の還付 | 住民税の軽減 | 合計節税額 | 実質負担額 |
|---|---|---|---|---|---|
| 300万円 | 5% | 約2.7万円 | 約5.5万円 | 約8.2万円 | 約51.8万円 |
| 400万円 | 5% | 約2.8万円 | 約5.5万円 | 約8.3万円 | 約51.8万円 |
| 500万円 | 5% | 約2.8万円 | 約5.5万円 | 約8.3万円 | 約51.8万円 |
| 600万円 | 10% | 約5.2万円 | 約5.5万円 | 約10.7万円 | 約49.3万円 |
| 700万円 | 20%→10%† | 約7.6万円 | 約5.5万円 | 約13.1万円 | 約46.9万円 |
| 800万円 | 20% | 約11.0万円 | 約5.5万円 | 約16.5万円 | 約43.5万円 |
| 1,000万円 | 20% | 約11.0万円 | 約5.5万円 | 約16.5万円 | 約43.5万円 |
| 1,200万円 | 23% | 約12.7万円 | 約5.5万円 | 約18.2万円 | 約41.9万円 |
※ 独身・会社員・ICL以外の年間医療費5万円で試算。2026年税制改正案ベース。
† 医療費控除により課税所得が税率区分の境界を跨ぐケース。控除額の一部に20%、残りに10%が適用されます。
医療費控除は、生計を一にする家族のうち誰が申告しても構いません。ただし、年収が高い方(=所得税率が高い方)で申告するほうが還付額が多くなります。
迷ったら「年収が高い方で申告」が鉄則です。特に年収差が300万円以上ある場合は、申告者を間違えるだけで数万円の損失になります。
ICLは自由診療で高額ですが、工夫次第で実質的な負担を減らす方法があります。
確定申告は面倒に感じるかもしれませんが、e-Taxを使えばスマホから5分で完了します。さらに、以下のポイントで還付額を最大化できます。
必要なものはたった3つ: ICL手術の領収書、源泉徴収票、マイナンバーカード(またはID・パスワード方式の届出)。
支払い方法の選択だけで最大11万円以上の差が出ます。
一括で払える場合:
高還元率のクレジットカード一括払いが最もお得です。60万円の手術なら還元率1%で約6,000円のポイント還元を受けられます。
分割が必要な場合:
金利0%分割に対応したクリニックを第一候補にしてください。品川近視クリニックは最大60回まで金利0%で分割可能です(クリニックが金利を負担)。
一般の医療ローンを使う場合:
なるべく短期(12〜24回)が鉄則です。60万円を60回払いにすると、金利手数料だけで約11万円以上が上乗せされます。12回払いなら金利手数料は約1.6万円に抑えられます。
| 支払い方法 | 60万円の場合の金利手数料 |
|---|---|
| クレカ一括 / 金利0%分割 | 0円(+ポイント還元) |
| 医療ローン12回 | 約1.6万円 |
| 医療ローン36回 | 約5.7万円 |
| 医療ローン60回 | 約11.3万円 |
| クレカ分割24回 | 約9.7万円 |
意外と見落とされがちですが、ICLは「内眼手術」に分類されるため、民間の医療保険の手術給付金特約の対象になるケースがあります。
3つの策を組み合わせた場合の効果例(年収600万円・ICL費用60万円のケース):
自由診療のため、公的医療保険(健康保険)の対象外です。全額自己負担となります。
ただし、民間の医療保険に加入している場合は、「手術給付金特約」の対象となるケースがあります。保険証券をご確認のうえ、保険会社に問い合わせてみてください。
ICL費用から10万円を差し引いた額が控除対象です。還付額は「控除額 × 所得税率 + 控除額 × 住民税率10%」で概算できます。
たとえば年収600万円の方が60万円のICL手術を受けた場合、所得税の還付(約5.2万円)と住民税の軽減(約5.5万円)で合計約10.7万円の節税効果が見込めます。この記事のシミュレーターであなたの年収での還付金を計算できます。
e-Taxを使えばスマホから申告可能です。
必要なものは、ICL手術の領収書、源泉徴収票、マイナンバーカード(またはID・パスワード方式の届出)の3点です。医療費控除の明細書はe-Tax上で作成できるため、初めてでも画面の案内に従えば完了します。
2026年現在、両眼で乱視なし 42.7万〜77万円、乱視あり 52.5万〜88万円が相場です。多くのクリニックでは50万〜70万円前後に収まります。
ただし、適応検査料・乱視追加料金・保証内容がクリニックによって異なるため、公式サイトの最低価格だけでなく「総額」で比較することが重要です。
一般に片眼あたり4〜5万円(両眼で8〜10万円)の追加料金がかかります。
ただし、ふくおか眼科クリニック中野や高崎佐藤眼科のように乱視あり・なし同額のクリニックもあります。乱視がある方は、こうしたクリニックを選ぶと8〜10万円の節約になります。
クリニックによっては、適応検査料(0円〜3万円)、術後の点眼薬代(5,000〜1万円)、保証期間後の定期検診費用(年1回3,000〜5,000円程度)が別途かかります。
カウンセリング時に「総額でいくらになるか」を必ず確認してください。この記事の隠れコストチェックリストも参考にしてください。
ほとんどのクリニックでクレジットカード分割や医療ローン(メディカルローン)に対応しています。
医療ローンは最大60〜84回の分割が可能で、金利は年5〜7%程度が目安です。クレジットカード分割は年12〜15%と金利が高いため、分割を選ぶなら医療ローンか、金利0%分割に対応したクリニックがおすすめです。
一括で支払える方は、ポイント還元率の高いクレジットカード一括払いが最もお得です(60万円なら約6,000円のポイント還元)。
分割が必要な場合は、金利0%の分割プランを提供しているクリニックを選ぶと金利手数料がかかりません。一般の医療ローンを利用する場合は、12〜24回の短期返済が鉄則です。
レーシックは両眼で20万〜40万円程度とICLより安価です。
ただし、強度近視(-6D以上)や角膜が薄い方はレーシックの適応外となることがあり、単純な価格比較だけでは判断できません。また、ICLはレンズを取り外せる「可逆性」があり、長期的にレンズ交換が不要な点で追加コストが発生しにくいという特長もあります。
主に3つの方法があります。①医療費控除の確定申告で年収に応じた還付を受ける(数万〜20万円程度)、②金利0%分割に対応したクリニックを選んで金利手数料を節約する、③民間の医療保険の手術給付金が対象になるか確認する。
これらを組み合わせることで、実質的な自己負担を大幅に軽減できます。詳しくはこの記事の「ICL費用を安く抑える3つの策」をご覧ください。
この記事のポイントをまとめます。
予算の目安がついたら、次はあなたのエリアのクリニックを確認しましょう。
実際にICL手術を受けた方の声も参考にしてください → ICL体験談まとめ
注意事項・免責
・この記事に記載した金額は、各クリニック公式サイトの2026年3月時点の掲載情報に基づいています。最新の正確な料金は、各クリニックに直接お問い合わせください。
・医療費控除のシミュレーション・試算は、2026年(令和8年分)税制改正案に基づく概算です。実際の還付金額は個人の所得控除・社会保険料・家族構成等により異なります。正確な金額は税務署または税理士にご確認ください。
・本記事は情報提供を目的としたものであり、特定のクリニックの広告・推奨ではありません。手術の適否やリスクについては、必ず担当の眼科専門医にご相談ください。

たかはし眼科髙橋 俊明 先生
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